バイク 負圧式燃料コック PRIとは

[Virago]のフューエルコックは
負圧式なので切換レバーは
「OFF」ではなく『PRI』なのです。

　『PRI』(primary)とはプライマリー
　　　最初とか根本という意味

キャブレター内に
ガソリンが入っていない場合に
レバーを設定するポジション

・ガス欠でエンストした時
・キャブレター洗浄した時
・長期間の放置
・負圧バルブやホースが破損している場合

フューエルコックが負圧式の場合
負圧によってバルブが開閉するので
「ON」や「RES」状態だと

燃料コックに負圧を送らない限り
キャブレターに燃料が流れないため
ガソリンの無駄な流出を防止でき
キャブレターも詰まり難いです。

エンジンが停止していると
非負圧式の「OFF」と同じ状態なので

長期保管の場合でもコックのレバーは
「ON」か「RES」のままで構いません。



【キャブレターに燃料供給する場合】
セルモーターを回したり

キックや押し掛けし続けて

負圧を送りバルブを開くのではなく
『PRI』にしてバルブを開いて

キャブレターにガソリンを流します。



【キャブレターからガソリン抜く場合】
非負圧式の場合は「OFF」にして

エンジン回したまま放置すれば
キャブレターから燃料がなくなりますが
負圧式の場合は「OFF」がないので
ドレインスクリューを回して

ガソリンを排出するか

「RES」までガソリンを使い切ってから
「ON」の状態でエンジンを

回し続ける必要があります。


【キャブレター 負圧ホース】
[Virago]の負圧ホースは

キャブレタージョイントから

フューエルコックと

負圧ポンプに繋がっています。

負圧が生じると
フューエルコックのバルブが開き

負圧ポンプに流れたガソリンが

負圧ポンプに生じた負圧により

キャブレターに吸引されます。


ガス欠になったら…「Tarzan Boy」になる瞬間



（コメントへの回答）
質問：プライマリーでキャブの通路が分かりません。
回答：解体したことがないので分かりません。

参考としてサービスマニュアルの画像を載せておきます。

プライマリーにすると負圧が生じなくなり

どちらのバルブも閉ざされず、水圧によりバルブの隙間に流れ
ガソリンがキャブレターに供給されるのではないでしょうか？